January 22nd, 2012
Maurizio Cattelan: All
グッゲンハイム美術館では2012年1月22日までの期間中、現代アーティストMaurizio Cattelan(マウリツィオ・カテラン)の衝撃的なアート「All」が展示されていました。このエキシビジョンは公開される前から私は楽しみにしていたので、去年の秋オープン後に見に行った時はかなり感激でした。
カテランは1960年生まれ、イタリアのアーティスト。ベネチア・ビエンナーレで自分が受け持つ展示スペースを広告代理店に貸し出し、香水の広告の看板を展示したり、ローマ法王ジョン・ポール2世に隕石が落下しているインスタレーションなど、体制や権威に真正面から反発する作品を皮肉たっぷり、毒っけたっぷりで見せる事で知られています。
グッゲンハイム美術館の建内は傾斜のついた展示スペースが螺旋状に広がっています。通常平らなスペースで見られることを想定して制作されている作品を展示する側にも、観る側にも毎回工夫をこらした展示スタイルが期待出来る場所です。
今回、マウリツィオ・カテランが挑んだのは「壁に展示一切なし。」というスタイル。螺旋状の円形の吹き抜けにこれまでの作品をほぼすべて吊り下げるという前代未聞の方法で、難しいと言われるグッゲンハイムでの展示を見事に成功させました。
大衆文化、歴史、宗教など、人間や動物のあらゆる境遇が無数のオブジェによって表現された作品は、大胆に天窓から吊り下げられていて正に圧倒的でした。
この作品はNYタイムズでも「この半世紀、同館で展示されてきたどの展覧会よりも独創的で斬新」と紹介されたほどです。
作品は下から見るのと上階から見下ろしてみるのとはまた随分印象が違っていました。見る位置を変える度に新たな発見があり、みんなも中央にぶら下げられた作品に吸い込まれるようにして熱心に見入っていました。
グッゲンハイム美術館は建築家フランク・ロイド・ライトがデザインしたことでも有名でニューヨークのシンボル的存在です。ここでしか体験出来ないアートの魅力はさすが、という感じですね。
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